アルカナの墓標

生存報告

指輪と備前焼

予約をして病院に行くっていう

ただそれだけのことができない

つらさが肩から胸にずしりとのしかかる

小学生の時からずっとこうだ

死にたい

 

私がどれだけつらくてもそれは何にもならない

とても努力とは呼べないものなのだから

誰もわかってくれなくていい

全ての種が置かれたところで咲いていたら

目がチカチカしてしょうがない

 

デパートの美術画廊で備前焼を買った

一階ではカップルが指輪の品定めをしていた

求めているのは同じ土の塊なのに

一体どこで差がついたのだろう

 

ところで、備前焼の茶碗は土が荒い方が細かな泡を作れる

しかし棗までザラザラだと壁面に付着した抹茶が拭いづらい

そういうところを最近の作家はあまり考えていないような気がする

そもそも茶筅で茶を点てる人が少ないのだろう

会社を辞めて民芸品を作って暮らしたい

いましろたかし作品の登場人物もそんなことを言っていた